今季最強寒波の影響で福井県と滋賀県に「顕著な大雪に関する情報」が発表されるなど、記録的な大雪になっています。名神高速道路では、岐阜県の関ケ原インターチェンジ付近で複数台の立ち往生が発生しています。

■名神高速　関ケ原IC付近で立ち往生

　今季最強寒波がピークを迎えています。滋賀県長浜市にある琵琶湖を望むほとり。一面、銀世界となりました。

　この冬初めて顕著な大雪に関する情報が発表された滋賀県。24日午前10時、まだ走行可能だった高速道路。通行止めの表示が出ます。徐々に道路状況は悪化します。

　岐阜県や滋賀県内を走る高速道路では立ち往生が相次ぎました。関ケ原の下り車線の映像。身動きが取れない道に雪がどんどん積もっています。ドライバーは2時間以上、身動きが取れていません。

立ち往生に巻き込まれたドライバー
「2時間と15分前（から立ち往生）。原因は、最初は故障車があった。故障車が渋滞している間に駄目になった。タイヤ半分くらい、トラックが埋まってしまっている」

■上下線で約6km　復旧めど立たず

　正午時点で関ケ原インターチェンジ付近を中心に上りと下りで5キロから6キロほどの立ち往生が発生しています。原因は、下りは大型トラックが2台、上りはワゴン車1台がスタックしたためです。現場では簡易トイレや食料が配布されています。

　愛知県から福井県に仕事で向かっていたドライバーも関ケ原周辺で立ち往生に巻き込まれました。

立ち往生に巻き込まれたドライバー
「（立ち往生してから）もうちょっとで3時間。途中で止まったり進んだりして、いけるかなと思ったら、急にぱたっと止まった。水分とりながら回復するのを待つだけ」

一般道で渋滞に巻き込まれている人
「市内でも結構、降る所は降るので、雪道慣れている人でもちょっとこの雪は難しいと思う」

■福井と滋賀に「顕著な大雪情報」

　電車も混乱しています。滋賀県米原市ではJR線が一時、運転を見合わせました。

　大雪をもたらせた“JPCZ（日本海寒帯気団収束帯）”、いわゆる“雪の線状降水帯”は23日から発生し、各地にドカ雪を降らせました。

　漁にも出られる状況ではなく、船が沈まないよう除雪を行います。

地元の漁師
「これ（船）なかったらおまんまの食い上げです。もう疲れた」

　福井県でも顕著な大雪に関する情報が頻発しました。勝山市の河川カメラ。24日は一気に雪景色となりました。夜明け前から雪が積もった勝山市。車は雪に埋もれ、信号も見えづらいほど積もっています。

　大野市の道の駅を映したカメラ。夜明け前から雪が強まり、歩道の石が見えなくなっていく様子が分かります。

　京都府舞鶴市でスリップした車。初心者マークも見えます。救急隊がやってきて運転手を搬送しています。雪道でスリップしたとみられ、女性が頭から血を流し、搬送されました。

　観光地にも暗い影を落としています。カニのシーズンを迎えた兵庫県香美町。雪で客が来られなくなり、予約はすべてキャンセルになりました。

湯宿　川本屋　若女将　川本華蓮さん
「元々、満室で予約いただいていたが、すべて本日キャンセル。早くやんでほしい。ちょうどいいくらいの雪が降ってくれれば」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp