20131226玄海原発運転停止から2年(佐賀)

  • 10 年前
九州電力・玄海原子力発電所にあるすべての原子炉が運転を停止して26日で2年になりました。九州電力は早期の運転再開を目指していますが、国の安全審査では、議論すべき点が多く、原発事故に備える防災態勢にも課題があります。九州電力・玄海原子力発電所は、最後まで運転していた4号機が定期点検に入るためおととし12月26日に止まり、4基すべての原子炉が運転を停止して、26日で2年になりました。九州電力は、ことし7月、国に玄海原発の運転再開に向けた申請を行い、現在、国の原子力規制委員会による安全審査が続いています。ただ、審査にあたって必要な、九州電力から国への書類の提出に時間がかかっているほか、九州電力が審査の中で指摘され回答しなければならない項目も今月中旬の時点で60余りにのぼり、議論すべき点が多くあります。また、原発事故に備える、住民の避難計画をめぐっても、佐賀県と福岡県、長崎県の間での県をまたいだ広域避難の計画が具体化していないほか、防災無線の整備も進んでいない地域があるなど課題があります。さらに、原発の早期の運転再開をのぞむ立地自治体と、原発の運転再開に慎重な30キロ圏の自治体との温度差も明らかになり、国や電力会社がこうした課題にどのように向き合うのかが問われています。

12月26日 19時26分

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